『我が主様』の命により、動物の姿を借りて地上に降り立ったレオとクロ。
2匹が地上に暮らし始めてから、はや数年が経過した。レオはホスピスの看板犬として、クロは若きレディのシェアメイト(?)として、和やかな日常を送っている。
……しかし最近、にわかに街が騒がしい。
山中で「人魂」を目撃したという噂が飛び交い、不審火事件が相次いでいるのだ。
この街で何が起きているのか。すべての謎が一つに繋がったとき、シリーズ最大のピンチが2匹に迫っていた――。
- 第一章 黒猫と薔薇の折り紙
- クロ × 絶望した料理人
- クロはある日、今まさに自殺しようとする料理人に出会う。
彼は婚約者に拒絶され、さらにその彼女が自殺してしまい、絶望の淵に追い詰められたのだ。
しかし彼の記憶を覗いたクロは、隠された真実に気がつき……。
- 第二章 黄金の犬と天使の声
- レオ × 若い女性患者
- レオが暮らすホスピス「丘の上病院」に、新しい患者がやってきた。
まだ年齢の若い女性だが、愛らしいレオの姿を見てもぴくりとも反応しない。
まるで“抜け殻”のような様子に異変を感じ取ったレオは、彼女の「未練」を探りはじめ……。
- 第三章 死神たちのダンス
- レオ × クロ × ???
- 意外な場所で再会したレオとクロは、予想外の事態に直面する。
その時、2匹の口から飛び出した提案は「一時休戦」――⁉
危険に立ち向かうべく、2匹は力を合わせて「謎」の解明に乗り出すが……。