淡路の君が食らうことは、霊にとっての〝救い〟なのか。
花菱家の本邸がある淡路島で、孝冬がお祓いに呼び寄せる十二単の霊・淡路の君の秘密と、花菱家へ嫁ぐことになった因縁を知った鈴子。再び東京へ戻り、新たな心持ちで稼業に臨む花菱夫妻に持ち込まれたのは、楡子爵の旧邸に出る血まみれな女の幽霊のお祓いだった……。果たして、淡路の君はこの幽霊を〝食らう〟のか? 大人気悪霊退治ファンタジー第四弾!
購入する「あなたは私との結婚を受け入れるしかないということです」
舞台は大正九年、東京。
瀧川鈴子は侯爵令嬢ながらも、とある事情から浅草出身で趣味は怪談蒐集だ。ある日、花菱男爵家の当主・花菱孝冬と出会う。彼は鈴子の目の前で、十二単の謎の霊を使い、悪霊を「食わせた」のだったーー。そんな孝冬から求婚されることになり、鈴子は自らに起きた過去の事件の真相究明と、十二単の霊・淡路の君との対峙に足を踏み入れていくことに……。
大正九年の東京。侯爵令嬢の瀧川鈴子はとある事情から浅草出身で、怪談蒐集が趣味だ。芸妓の悪霊を目撃した日、鈴子は花菱孝冬という青年に出会う。彼は十二単を纏う謎の霊を使い、悪霊を「食わせた」のだった。摑みどころのない孝冬を気味悪く思う鈴子だが、なぜか求婚されて――。
購入する晴れて夫婦となった鈴子と孝冬。孝冬の裏稼業である"お祓い"に用いる十二単の霊・淡路の君を退治することに決めた鈴子は、同時に育ての親たちを殺した「松印」を持つ人物を捜していた。ある日、近頃お家騒動があったと噂の多幡家の跡継ぎが、孝冬不在の花菱家を訪れて……。大正時代の東京を舞台にした悪霊退治ファンタジー第二弾!
購入する鈴子と孝冬は花菱家の本邸がある淡路島へ。淡路島は花菱家の歴史が詰まった場所である。二人は神事をこなす一方、地元の村人たちのお祓いの依頼を引き受けることに。弁天像の背後ですすり泣く青年、百日紅の下で悲しげに歌う少女、不幸が続く旧家。そして淡路の君について調べると、鈴子の出生にもつながる事実が隠されていた。大人気シリーズ第三弾!
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