友清哲氏によるスペシャル著者インタビューと、ソロとバンド編成のライブ(もちろん誉田さん本人の演奏・歌唱です!)がご覧いただけます。『オムニバス』イメージ・ソングも演奏予定!
チケットは有料ライブ配信サイト「ZAIKO ZERO」にて販売中!
https://streaming.zaiko.io/_item/337871
3月29日 (月) 19:30 開演(アーカイブあります) 4月1日(木) 21:30まで購入可能
本作の刊行を記念して、誉田哲也さんみずから、イメージ・ソングを作成してくれました。作詞・作曲・演奏・歌唱、すべて誉田さんです。ぜひ、聴いてみてください。余技だと思って油断していると、ぶっ飛びますよー!
強い旋律と少し切なさのある歌詞が、事件に立ち向かう玲子を彷彿とさせます。読んでから聴くか、聴いてから読むか。あなたならどうしますか?
誉田哲也の代表作にして、警察小説ムーブメントの中核をなす超人気シリーズ、待望の新作です。この『オムニバス』は姫川玲子シリーズの記念すべき10冊目の単行本にして、『シンメトリー』『インデックス』に続く3冊目の短編集です。
短編集のお楽しみは、長編以上に、姫川班の刑事たちをはじめとしたレギュラー・キャラクターの横顔が色濃く描かれているところ。大小さまざまな事件に挑む玲子たちを、一編ごとにかわる語り手の個性とあわせてお楽しみください。
青戸三丁目のマンションで女子大生が殺された事件。被疑者とされた男が別件で本所署に勾留されていたため、葛飾署の特捜本部に入っていた玲子はじりじりしていた。ようやく本所署から解放された被疑者だが、あやふやな供述で否認をくりかえす。本所署の案件が関係しているのか……。
五日市署管内で自死した男の家から女性の腐乱死体が発見され、姫川班の刑事たちは特捜に入る。身元不明のこの女性、いったいどこから現れたのか? 自死した男との関係は? 姫川班の巡査部長・中松信哉は、所轄の若い女性警官とのコンビに苦手意識を感じながら、玲子の一足飛びの発想と迷いのない行動力を、あらためて目の当たりにする……。
ストーカーが、ストーキングしていた女性に殺されたという。これが本当の「ストーカー殺人」……? 玲子たちは、身の上も、ストーカーとの関係性もほとんど語ろうとしない被疑者の正体と、殺害にいたるまでの顚末を、地道な捜査(一部、玲子の先走りアリ)で突き止めていく。彼女は、本当にストーキングされていたのか?
男を殺したと、若い女が自首してきた。彼女の自宅には、確かに男の死体があったが、死因は女の供述とは食い違っている。現場から押収したパソコンに入っていた大量のテキストデータを手分けして読み、取調べを担当した玲子は、彼女が「殺ってる」と言い切るが、姫川班のベテラン女性刑事・日野利美は、確信が持てないでいた。それは、決して玲子がいけ好かなくて、彼女と同じ意見を持ちたくないからではなく……。
男を殺したと自首してきた若い女、自称ケイコだったが、身の上については一向に語ろうとしなかった。死んだ男とケイコは、どのような関係だったのか? 玲子と日野は、身元が明らかになった男の母親をたずね、心当たりがないか、再度確認することにした。いったんは「知らない」と言った母親だったが、隠していることがあるのだろうか……?
覚醒剤所持で自首してきた売れっ子女性モデルの取調べを頼まれた玲子。たまたま、他の班員が席を外していた関係で、相棒に指名された小幡浩一は、ミーハーな好奇心を気取られないよう必死だった。一方、そういうことにあまり興味がなさそうな玲子も、取調べでは、俳優の仕事にも進出した被疑者の出演作の批評に余念がない。これで事件の真相は明らかになるのか……?
東京地検の武見諒太に、行きつけのバーに呼び出された玲子。これは、デートなのか? それにしては、ずいぶんと待たされているが……。遅れてやってきた武見に、玲子は「武見さんが、一番耐えられないことって、なんですか」と問いかける。多少酔いが回ってきたせいもあるかもしれない。武見の返答は予想以上に長く、彼を形作っている過去の一端がうかがえる話だった……。