藤岡陽子 リラの花咲くけものみち 特設サイト

藤岡陽子著『リラの花咲くけものみち』獣医師を目指し、北海道の大学で自らの人生を変えてゆく少女の物語 藤岡陽子の新たな代表作! 藤岡陽子著『リラの花咲くけものみち』獣医師を目指し、北海道の大学で自らの人生を変えてゆく少女の物語 藤岡陽子の新たな代表作!

リラ:
ライラックのフランス語訳。5月下旬から6月にかけて花を咲かせる。毎年5月中旬には、北海道札幌市中央区の大通公園・白石区川下公園で「さっぽろライラックまつり」が開催される。

リラの花

News

  • 2024.03.05

    第45回 吉川英治文学新人賞を受賞しました。

    詳細はこちら→ 講談社公式サイト


  • 2024.01.31

    第45回 吉川英治文学新人賞にノミネートされました。

    詳細はこちら→ 講談社公式サイト


  • 2023.12.22

    第7回 未来屋小説大賞を受賞しました。

    詳細はこちら→ 未来屋書店公式サイト


  • 2023.09.01

    書店員の皆様、読者の皆様からの感想コメント公開しました。

    ページはこちら→ 感想コメント


  • 2023.07.18

    小説宝石8月号(7月22日発売)に「『リラの花咲くけものみち』刊行記念 藤岡陽子クロニクル 全作品自作解説」企画掲載!


  • 2023.07.18

    「リラの花咲くけものみち」特設サイトを公開しました。

あらすじ

幼い頃に⺟を亡くし、⽗が再婚した継⺟とうまくいかず不登校になった岸本聡⾥。
愛⽝のパールだけが⼼の⽀えだった聡⾥は、
祖⺟・チドリに引き取られペットたちと暮らすうちに獣医師を⽬指すように。
北農⼤学獣医学類に進学すると、慣れない寮⽣活が始まった。
⾯倒⾒のよい先輩、気難しいルームメイト、志をともにする同級⽣らに囲まれ、学業や動物病院でのアルバイトに奮闘する⽇々。
伴侶動物(ペット)の専⾨医を⽬指していた聡⾥だが、
⾺や⽜などの⼤動物・経済動物の医師のあり⽅を⽬の当たりにし、
「⽣きること」について考えさせられることに―。
ネガティブだった聡⾥が北海道で⼈に、⽣き物に、
⾃然に囲まれて⼤きく成⻑していく姿を描く感動作。

パール

執筆の理由

生まれつき、人には好きなものがある。
私はそう思っているのですが、長女は幼い頃からなにより動物が大好きで、休みのたびに動物に会える場所――動物園や牧場などに行きたがりました。
その「好き」は成長しても変わらず、小学生、中学生、高校生になっても彼女は動物に興味を持ち続け、 大学受験では獣医学部を選択しました。
ですが実際に獣医学部に進学すると、獣医師の仕事が動物を助けるばかりではないことを実感します。
時には命の選択をし、助けられる命を見殺しにしなければならないこともあります。
獣医師の仕事は、私たちがよく知っている小動物の臨床医(町の動物病院の先生)以外にも、 国や地方自治体で働く公務員、牛や馬や豚や鶏を診る農業共済組合の職員、 製薬会社やペットフード会社で動物実験を担当する社員など多岐にわたります。
「動物が好き」という理由で獣医学の道に進んだ学生たちが、どのような感情で動物の命に向き合うのか。
理想と現実の間で葛藤する姿を知りたいと思い、私はこの物語を書くことにしました。
動物の生命と向かいながら、実は私たち人間たちの暮らしを守っている獣医師の姿を、
読者の方々に知ってほしいと思ったのが執筆の理由です。

協力:酪農学園大学

北海道を舞台にした理由

物語の舞台は北海道で、主人公が通う大学のキャンパスは野幌原始林に隣接しているという設定です。
実は物語中の「北農大学」にはモデルの大学があるのですが、私も何度か訪れたことがあり、本当に自然の中に溶け込んでいるような学び舎なのです。
キャンパス内にリスやキツネ、タヌキなど野生動物が現れ、大学では牛や馬などを飼っている。それだけでワクワクするようなキャンパスライフなのですが、こうした土地で勉強し、成長していく若者たちを書いてみたいと思いました。
また、北海道を舞台にすることで、読者のみなさんにも大自然を感じてほしいと考えました。
日本において北海道ほど広大な場所はないですし、春夏秋冬どの季節を描いても美しい。北海道を旅するような気持ちで物語を読んでほしいと願っています。

作品情報

リラの花咲くけものみち書影

リラの花咲くけものみち

著者: 藤岡陽⼦

発売: 光文社

発売日: 2023年7月20日(木)

※流通状況により一部地域では発売日が前後します。

定価: 1,870円(税込み)

版型: 四六判ソフトカバー

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プロフィール

藤岡陽⼦

藤岡陽⼦ (ふじおか・ようこ)

1971年京都府⽣まれ。
同志社⼤学⽂学部卒。新聞社勤務を経て、
タンザニア・ダルエスサラーム⼤学に留学。慈恵看護専⾨学校卒業。
2009年『いつまでも⽩い⽻根』(光⽂社)でデビュー。
著書に『⼿のひらの⾳符』『晴れたらいいね』『おしょりん』『満天のゴール』『この世界で君に逢いたい』『きのうのオレンジ』 『空にピース』など多数。

皆様のコメント

温かい…本当に温かい。聡里の挫折もその後の成長も母目線で見てしまっていた。読了後は幸せな涙で溢れた。

――大田原牧様(未来屋書店明石店)

聡里がんばれ!と応援しながら、聡里と一緒に駆け抜けました。命の尊さをリアルに感じることでき、胸がいっぱいになりました。一冊まるごと尊いです。素晴らしかったです。

――野口陽子様(明文堂富山新庄経堂店)

主人公の成長が章を追うごとに目に見えるので、ほほえましくもあり、楽しかったです。最終章でおばあさんが言っていた言葉の意味を知った瞬間号泣しました。

――金澤香里様(有隣堂ららぽーと海老名店)

「動物の温もりが生きる意味になる」こういう文を書ける著者のことを大好きだと思った。

――大谷純子様(くまざわ書店新潟西店)

1人の女性の成長が丹念に描かれているので、そばで見守っているような親近感が忘れられない物語になりました。

――礒野あかね様(喜久屋書店帯広店)

「いのち」そのものが目の前にドンッ!とある。その日々に真正面から向き合う学生たちの成長が清々しい物語。

――若木ひとえ様(文教堂新札幌DUO店)

※所属先はコメントをいただいた当時のものです

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