

2021年11月25日発売
定価 本体1540円(税込み)
映像・コミック化。直木賞ほか複数の文学賞を受賞。
シリーズ累計750万部を越えるエンタテインメント小説界の金字塔「新宿鮫」シリーズ。
妥協なきアップデートを続け、ついに新展開の第11作。今ここに最高到達点へ――
犯罪者に食らいついたら離さない――執拗な捜査で闇社会の住人から「新宿鮫」と恐れられる新宿署刑事・鮫島。
彼は出世を約束されたキャリアでありながら警察の内部抗争に巻き込まれ、新宿署に左遷させられた過去を持つ。
以来鮫島は、警察内でアンタッチャブルな存在となった。相棒はいない。捜査は常に単独だ。
しかし、優秀さは誰もが認めざるを得ない。彼を忌み嫌い続けるライバルでさえ。
よき理解者とかけがえのない人物。
ほぼ同時にふたつの大きな別れを経験した鮫島は、自らを追い込む厳しい捜査をすることにより虚ろな気持ちを誤魔化していた。
張り込み捜査の最中、鮫島は北新宿のヤミ民泊で男の射殺死体を発見。被害者の身元、実行犯とも不明。
鮫島はルールに厳格で警官であることに強い誇りを持つ女性の新上司・阿坂景子に若手刑事・矢崎と組むことを命じられる。
一方、鮫島と因縁のある国際的犯罪者・陸永昌は友人の死を知り来日する。その友人とは、ヤミ民泊で殺された男だった。彼は闇のコネクションを駆使し、真相の究明に奔走する。
地を這うような鮫島の捜査と怜悧な永昌の動きが次第に交錯していく中、なぜか公安も密動を開始。
さらに謎の悪女が登場、事態は混沌していく。
新宿には、何かが隠されている――。
彼らが知った「真実」は?
愛知県名古屋市に生まれる。子供の頃から本が好きで、作家を目指していた。
「感傷の街角」で第1回小説推理新人賞を受賞、作家デビュー。
『深夜曲馬団』で日本冒険小説大賞最優秀短編賞受賞。
「新宿鮫」シリーズの記念すべき第1作『新宿鮫』刊行。発売直後からヒットし「このミステリーがすごい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第3位など話題となり大ベストセラーになった。ちなみにカバーには「長編ハード刑事小説」と謳われていた←「新宿鮫」トリビア。当時「警察小説」という言葉は存在しなかった。
『新宿鮫』で第12回吉川英治文学新人賞と第44回日本推理作家協会賞長編部門受賞。1作目の勢いが衰えぬなか、書下ろしでシリーズ第2作目『毒猿 新宿鮫2』が刊行され、こちらもベストセラーになる。以降「新宿鮫」シリーズはエンタテインメント小説を代表するシリーズとして注目されていく。
『屍蘭 新宿鮫3』、『無間人形 新宿鮫4』刊行。第1作『新宿鮫』が『眠らない街 新宿鮫』として映画化。
『無間人形 新宿鮫4』で 第110回直木賞。
『炎蛹 新宿鮫5』刊行。『無間人形 新宿鮫4』NHKでテレビドラマ化。
『屍蘭 新宿鮫3』NHKでテレビドラマ化。
『氷舞 新宿鮫6』刊行。『毒猿 新宿鮫2』NHKでテレビドラマ化。
『風化水脈 新宿鮫8』刊行。
『灰夜 新宿鮫7』刊行。ナンバリングでは「灰夜」のほうが若いが、刊行は「風化水脈」が先←「新宿鮫」トリビア。『心では重すぎる』で同年度の日本冒険小説大賞。
『闇先案内人』で前年に続き同年度の日本冒険小説大賞を連続受賞。『氷舞 新宿鮫6』NHKでテレビドラマ化。
『パンドラ・アイランド』で第17回柴田錬三郎賞受賞。 第1回日本推理作家協会チーフブレンダーとなる。
5年ぶりの「鮫」『狼花 新宿鮫9』刊行、同年度の日本冒険小説大賞受賞。
第14回日本ミステリー文学大賞受賞。
5年ぶりの「鮫」『絆回廊 新宿鮫10』刊行、同年度の日本冒険小説大賞。
シリーズ初の短編集『鮫島の貌 新宿鮫短編集』刊行
釣りをこよなく愛する人物に贈られるロイヤルアングラー賞受賞。
『海と月の迷路』で第48回吉川英治文学賞受賞。
『暗約領域 新宿鮫Ⅺ』を「小説宝石」に連載開始。南東北を釣行中、堤防から50センチ級のカレイを釣る。
11月20日、8年ぶりの「鮫」長編最新作『暗約領域 新宿鮫11』刊行!
12月21日発売の「小説宝石」2020年1月号に「新宿鮫」短編「酒」掲載。