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2025.06.19
―――HIKAKINさん(動画クリエイター)
―――狐火さん(ラッパー)
―――紀伊國屋書店西武東戸塚S.C.店 鶴見祐空様
―――神聖かまってちゃん の子さん(アーティスト)
著者 不可思議/wonderboy
発売日 2025年6月23日(月)
定価 2,420円(税込み)
判型 四六版変形ハードカバー
伝説のポエトリーラッパー・不可思議/wonderboyの初書籍。
「もしもこの世に言葉がなければ」他、貴重な未公開作品を含めた全28扁の詩に加え、不可思議/wonderboyの母とLOW HIGH WHO?代表のインタビューも掲載。「pellicule」「生きる」をはじめ、現在もYouTubeの再生回数は増え続け、俳優・北村匠海が楽曲「世界征服やめた」からインスパイアされた映画を制作するなど、多くのアーティストたちに影響を与えている。
単元名「効果的な組立を考えて」
白組の勝利
入間野小六年 石田 剛
運動会というのは、たいてい勝った方がうれしいものだ。特に、応援団は何も役を持っていない人より、勝った喜びは倍増する。なぜなら、自分たち応援団が、自分の組を勝利に導いたような気がするからである。それに、今年は二十周年ということもあって、この大会を制した方はうれしいことだろう。自分は、白組の応援団の団長という大きな役割をもらっていた。 「今のレースについて説明します。」 審判の諏訪部先生がマイクで言った。 「ただいまのレース、三位で入った白組の選手を、進路妨害で最下位とします。」 白組リードで迎えた最後の学年リレーだった。走りでは、断然赤組の方が速いので、最後の学年競技ということもあって、少しでも点をかせいで、最後の競技を迎えたいところであった。それなのに、せっかくの白組一二三フィニッシュをぶちこわしたのは、だれだというところだった。しかし、現実をふり返ると、これをしでかしたのは、自分自身だった。記念すべき開校二十周年の第二十回の大運動会で白組の団長が進路妨害で最下位とはどういうことか。くやしくてくやしくて、どれだけみんなにめいわくをかけたかと思うと、なみだが出そうになった。しかし、一応男ということもあって、なみだはぐっとこらえた。でも、みんなみんなはげましてくれた。『大じょうぶだよ、このくらい。』『一生けん命走ったからいいよ。』『みんなががんばってくれるよ。』『団長ドンマイ!』友情というか青春というか、すごいものを感じた。 リレーは、他のみんながとてもがんばってくれたので、白組リードで最後の大玉送りを迎えることができた。ということは、この種目は引き分けでも勝つことができるということではないか。この種目の結果は、引き分けで、ついに、第二十回運動会を制することができた。しかし、これは赤組が一生けん命戦ってくれたから勝ててうれしいのであって、白組が勝ったからといって、このことをほこりに思うのは、いいことではないと佐々木先生はおっしゃった。まさにその通りである。 他にも書きたいことは色々あるが、これ以上の事は胸の中にしまっておこう。全て文章に出し切ってしまうと友情、喜び、くやしさ、感動、そして、愛を忘れてしまいそうだから。
先生からのコメント
◎効果的な文章校正を工夫して書けました。自分が思ったことや考えたことを中心に書き、読む人にその感動が伝わってきます。
詩人・ポエトリーラッパー。1986年12月30日埼玉県生まれ。本名・石田剛。川越高校卒業・埼玉大学教育学部卒業。センチメンタルな世界観で、あたたかくストレートなメッセージは、同世代をはじめ、ファンを魅了。そして、多くの著名人たちからもリスペクトされている。2010年12月「東京サイファー」での詩人・谷川俊太郎氏との共演でも話題になった。2011年5月、1stアルバム『ラブリー・ラビリンス』を発売。2011年6月23日に24歳の若さで急逝。伝説のアーティストとして今もなお愛され続けている。
不可思議奇譚ブログより抜粋
(2009年12月19日~2011年6月21日)
※一部原文ママ
2009.12.03
2010.02.03
2010.02.11
2010.02.28
2010.03.02
2010.03.06
2010.03.19
2010.03.26
2010.04.07
2010.05.20
2010.07.04
2010.07.07
2010.07.16
2010.07.17
2010.08.11
2010.08.22
2010.08.29
2010.09.26
2010.10.03
2010.10.16
2010.10.18
2010.10.30
2010.11.06
2010.11.23
2010.12.02
2010.12.05
2010.12.10
2010.12.19
2010.12.28
2010.12.29
2011.01.29
2011.02.02
2011.02.12
2011.02.19
2011.02.26
2011.03.14
2011.03.17
2011.03.18
2011.03.25
2011.04.01
2011.04.04
2011.04.14
2011.05.04
2011.05.22
2011.06.04
2011.06.06
2011.06.24
2011.07.02
2011.07.29
生前、不可思議/wonderboyはこう語っていました。「きっとギリギリな人のために僕の曲のいくつかはきっとあるので」。その言葉通り、彼の音楽と詩に支えられた人は数えきれません。「辛い時に聴くと元気が出る」「生きる希望を与えてくれた」「嫌なことを忘れさせてくれる」。そんな声が、今も届き続けています。このキャンペーンでは、不可思議/wonderboyに救われた「あなたの想い」を集め、私たちの感謝の気持ちを届けませんか。
| 募集期間 | |
| 応募方法 | 以下のフォームから、必要事項と不可思議/wonderboyさんへのメッセージを投稿してください。お寄せいただいたメッセージは、不可思議/wonderboyミュージアム内で掲示するとともに、書籍『ありったけの選択肢を洗濯バサミでつるして』の広告等に掲載させていただきます。たくさんのご投稿をお待ちしていますので、よろしくお願いいたします。 |
| 投稿についての注意 |
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(45歳・会社員・男性)
(34歳・会社員・男性)
(37歳・公務員・男性)
(63歳・女性)
(22歳・公務員・男性)
(22歳・会社員・男性)
(28歳・会社員・男性)
(25歳・男性)
(29歳・会社員・男性)
(22歳・大学生・男性)
(51歳・女性)
(33歳・会社員・男性)
(ことば 谷川俊太郎 絵 宮内ヨシオ)
(著 不可思議/wonderboy)
五感から生じる感情の一つ「かわいい」は、
「人に前向きなエネルギーを湧き起こす力がある」と、考えます。
そのエネルギーから生じた幸福感を発信し、
幸せの架け橋を目指すレーベルです。
母・石田雅代さんからのメッセージ
本を手にして、そのずっしりとした重さにまず、感激しました。
毎年、この時期6月は色々なことを思い出す憂鬱な季節でもあります。
が、今年に限っては楽しみが優先しました。
今年、2025年6月23日は、息子の14回目の命日になります。
この日に発売されたこの本は私にとって息子同然のようで、命が吹き込まれたようでもありました。
楽曲になった詩は何度も耳にしましたし、映像からも入って来ました。しかし、楽曲にない詩は新鮮で、韻を踏む詩や全く踏まない個人的に書いた詩など、何度読んでも新しい風景が浮かんできます。楽曲にある詩もまた同様でした。
日々悩んでいることが自分の世界観で綴られていて、親としても、読者としても前向きになったり、共感できたりと、不思議な世界に引き込まれていきました。読むたびに意味が違ってきたりと活字でしか味わえない良さが本にはあると思いました。
是非、手に取って味わってもらえたら幸いです。